第二回EDHカード紹介:《写本裁断機/Codex Shredder》
今回のテーマはアーティファクトということで(http://9thtailmohumohu.diarynote.jp/201507180027355742/)私が非常に好きなカード、《写本裁断機/Codex Shredder》の紹介をしたいと思う。ではテキストをご覧いただきたい。

Codex Shredder / 写本裁断機 (1)
アーティファクト
(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。
(5),(T),写本裁断機を生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるカード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。


テキストは実にシンプルだ。タップするだけでライブラリーを1枚削り、5マナを払って生け贄にすれば墓地のカードを1枚手札に戻すことができる。
本当にこんなカードがEDHで使われるのか、と思う方がいるかもしれない。
結論を言おう。
いるのだ。
しかもEDHだけでなくモダンでも使われるレベルのカードなのだ。
では詳しい使い方を見ていこう。

まずはマナコストに注目していただきたい。
1マナ。そう、EDHという環境で1マナのアーティファクトは非常に出しやすいパーマネントであると言えるだろう。それはなぜか、そこには《Mishra’s Workshop》が関係している。EDHにおいては当初からミシュラズワークショップは高速化の鍵となっているがその影には3マナのマナアーティファクトの存在がある。《連合の秘宝/Coalition Relic》、《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》、《マナリス/Manalith》...数を挙げればキリがない。そしてそれは自らさらに1マナを生み出すことができる。基本的にその1マナは使われないまま次のターンを迎えることが多いが、写本裁断機が手札にあればマナを無駄にすることなくキャストすることができる。

続いてライブラリーを削る能力についてだ。「100枚のデッキなんだから1枚削っても無駄だ。」そう考えている読者は多いだろう。しかし、EDHには赤以外の色に教示者と呼ばれるサイクルがある。これらはデッキの一番上に対応したカードタイプ(と言っても黒だけは別格だが)のカードを置くことができる。しかし写本裁断機が戦場に出ていれば相手は迂闊に教示者を唱えることができないだろう。また、《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant》といった赤茶系のデッキで《屑鉄の熟達/Scrap Mastery》を使用する場合、自身のライブラリーを削る場合もあるだろう。こちらは悠長かもしれないが《巻き戻しの時計/Unwinding Clock》と組み合わせれば4倍のスピードで墓地を肥やすことができる。是非デッキに入れる際は同時に投入してもらいたい。

最後に墓地のカードを手札に加える能力だが、緑以外で墓地の好きなカードを手札に戻せる能力は非常に珍しいと言えるだろう。前述したような屑鉄の熟達を使用するデッキにおいて墓地に落ちてしまった場合に回収することができるのは大変便利な能力だろう。

余談ではあるが、このカードが真価を発揮する時というのはおそらく《試作品の扉/Prototype Portal》と組み合わせた場合だろう。試作品の扉といえば通常《Mana Crypt》と《前兆の時計/Clock of Omens》を組み合わせて無限にMana cryptを製造し、それらを《世界混ぜ/Scrambleverse》で対戦相手に送りつけるのが最も有名だろう。しかし、このルートを使うと試作品の扉+Mana Crypt+前兆の時計+世界混ぜと4枚のカードを使用することになるが、写本裁断機の場合だと世界混ぜとMana Cryptが1枚で代用できるようになる点も見逃せないだろう。

モダンのランタンコントロールで使用されたことで一躍有名になった写本裁断機。ラヴニカへの回帰で登場したアンコモンということで非常に安価なので是非読者の方々にも一度試していただきたい。
お求めはこちらから→http://www.luminous-foil.net/product/5257

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